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いずこじ

陰陽、笹の葉、風の色。琴古流尺八、道中甲有り呂有り。

1st テイク「八重衣」

今回、上京の目的はオーディションに加えてもう一つあった。それがこちら。


八重衣(石川勾当 作曲)
三絃替手:阿部勇介/三絃本手:阿部幸夫/箏:阿部大介/尺八:河宮拓郎

阿部幸夫先生、もしくはご長男の大介さんを「含む陣容」で八重衣を吹いたことはあったが、阿部家オンリーとの合奏はこれが初めて。しかも替手入り。下合せはなし。

阿部先生:3月に別の曲を軽く合わせていただいて以来。
大介さん:昨年12月の阿部先生お誕生日コンサートでこんくゎいを合わせていただいて以来。
ご次男・勇介さん:2月にお仕事をご一緒して以来。
で、オーディションの翌日に「こんにちは~♪」とお宅を訪ね、いそいそとカメラをセットし、やおら八重衣を合わせてみました、がこの演奏だ。

初めて聴く替手の旋律に耳をとられそうになっては「ヤバいヤバい! きのう一回くらい吹いておくんだった!」と大後悔。そして特に前歌の、歌に導かれる粘り腰(上記「含む陣容」時のグルーヴとは全くの別物)にブレスの位置を出たとこ勝負で変更しながら、なんとか吹き終えてみれば32分超え。数年前の岩崎さん・金川さんとの演奏より6分長い。響きのない畳の部屋でのメリヤス衣、神経がすり減…いや、スリリングで楽しかった。

今後も私が上京するたび、こうした習作的合奏を撮って YouTube にアップしていきましょう、と話は決まった。阿部家のみなさんはもちろん「いつでも・どんな曲でも」の態勢だが、私の方はとてもそんなわけにはいかない。こうして、課題曲は着々と増えていくのだ。いや(こっち方面は)楽しい。


LX100 今回のバンコク行きは竹やらラケットやら荷物の多さに負けて、せっかくの海外だというのに初めてコンデジだけで乗り込んだのだった。センサーが小さくても画質にさしたる不満はないが、撮りたいと思ったものを即撮るという速射性においては、一眼とコンパクトでは比較にならないほどの差があるなあと当たり前のことを痛感。ま、起動・AF・ズームとも遅くて電池も保たない、その代わりに小さくて軽いわけで。
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河宮拓郎(カワミヤタクオ)
性別:
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