こんくゎい(岸野次郎三 作曲/三曲合奏バージョン)
三絃:阿部大介/箏:阿部勇介/尺八:河宮拓郎
八重衣のような初めて尽くしではないが、前項に書いた年末の本番以来半年ぶり、下合わせなしの合奏であるから、まあファーストテイク扱いでよろしかろう。竹がものすごく恥ずかしいところで吹き損なっているのでアップしたものか悩んだ(YouTube上でのアップ順が下の一面一管バージョンと前後しているのはそのため)が、これが実力と諦念のプシガンガ。
こんくゎい(岸野次郎三 作曲/一面一管バージョン)
箏:阿部勇介/尺八:河宮拓郎
こんくゎい三曲合奏を終えた後、勇介さんが「一度やってみたい」ということで、お互い初めての一面一管。ということで、三曲合奏を経てはいるがこれもファーストテイク扱い。三絃不在ながら、竹は基本的に三絃の手にベッタづけなうえ、箏の手とも裏表になる個所は少ない曲であるから、たとえば一面一管の楫枕などに比べれば迷子になる確率は低そうに思えた。地歌は三絃のための音楽だが、三絃は三曲合奏に “制約” をもたらしてもいる…。どこかからそんな衝撃的な声が聞こえたような気もしたが、幻聴だろうか。
琴古流本曲 鹿の遠音
尺八:河宮拓郎
ついでに、昨年の世界尺八動画コンクールの公式サイトが閉鎖されてしまったので、過去にアップ済みの
黒髪(規定に合わせた5分バージョン。助演は阿部幸夫先生)に加え、鹿の遠音の応募動画も YouTube 送りに。アンサンブル部門の黒髪同様、この5分遠音も2位に入ったのだが、複数部門での受賞は不可というレギュレーションであったため、自動的に賞金額の大きなアンサンブル部門2位のみが賞歴となってしまったという、自分で言うのもナンだが悲運の吹奏だ。
改めて聴き直すと、やっぱり撮影のプロが録ってくれただけあって音、いや音質がいい…。このときは、楽器を狙うマイクに加え、反響を拾うためのマイクも上向きに据えていた。三曲でそこまでは難しいとしても、最低限パートの数だけマイクを用意してミックスすべきなんだろう。セルフ撮影の時は機材を増やしたくないからやらないけど。
にしても、哀しい賞歴を示してくれていた、仮にも “世界コンクール” の公式サイトがあっさり消滅してしまったのはいかにも寂しいなあ。そんなもん?
LX100 バンコク・中華街近くのエンジンパーツ問屋街で通りかかった、なんとガスケット専門店のディスプレイ(?)。渋いというか…。