1月に球磨焼酎の取材で再訪した球磨・人吉。を擁する火の国から、今年も佳き便り。
あと3カ月足らずで間に合うわけもないが、間に合うまで待っていてはバスを逃す。まだ慣れぬ道具に新たなメソッドを多少積み残しても、過去イチいい音を5分ばかりキープできなくてどうする。それにつけても、咳で2月をほぼ潰してしまったのはとても痛い。節分に工房で出せたあの音がようよう戻りつつあるものの、経験値が全く足りない。精進。
球磨焼酎と云えば、米の価格暴騰の影響がこんなところにもというニュースで、かつて訪ねた焼酎蔵のご当主が嘆きのコメントを求められていた。国産米はもとより、私が家でやたらと使うタイ産のジャスミンライスまでデタラメな便乗値上げが止まらないこの状況よ。昨日と同じ、平和な今日や明日がやってくるとは限らない、という恐怖の影は濃さを増すばかりだ。世情は変わる。すぐ変わる。シュプレヒコール。
LX100
関東平野の広きを過(よぎ)り歩み来るあれはあれは亡き父ではないか(美智子)
その恐怖の、私にとっての初めての「つうこんのいちげき」は、やはりかの津波であったように思う。それにしても、なんと凄まじい歌か。近所では早い桜がほころび始めている。