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いずこじ

陰陽、笹の葉、風の色。琴古流尺八、道中甲有り呂有り。

満員御礼恐悦至極

昨日の「河宮拓郎 尺八演奏会」においでくださいましたみなさま、さまざまなご事情から心で応援くださいましたみなさま、まことに有り難うございました。望外の満席でありました。

演奏についてはいつものこととて、やり直したいところは数々ありますが、やり直せばまた他をしくじる私ですので、未完をもって現在地と。そのほころびを、助演の阿部幸夫先生、井上溪子先生、島田洋子先生、佐野満穂先生に繕っていただいて、なんとか演奏会としての体裁をしつらえることはできたかと存じます。

演奏は、お代を払って聴いてくださったお客さまの記憶が薄れる頃に公開予定です。このアナクロの私が自分の演奏会の動画をアップするなどとは、5年前には思いもよらぬことでした。「日々の暮らしや環境なんて、あっという間に変わるんです。ほんとうに、あっという間です」。いつぞや引いたこのセリフ、実は阿部幸夫先生のお言葉だったのですが、年を重ねるほどげに実にと思い知らされます。


ビデオ撮影の西本真さんが撮ってくれたリハ中のスナップ。連チャンリハで膝の正座ダコ(骨の変形?)の激痛に耐えきれず座布団使用。めくりの揮毫は我が師。

能舞台で演奏するときの宿命的な懸案「どっち向いてやる?」は、ご覧の通り、老松バックで舞台正面を向いて、としました。もっと大人数での演奏が中心なら目付柱に正対する斜めシフトもアリだったでしょうが、三曲であれば要の三絃の最もいい音・声が柱に当たってしまいますし、なにより!ひとり吹きの鹿の遠音を柱に聴かせるように吹く構図の間抜けさを嫌ったものであります。脇正面に座っていただいたお客さまには申し訳ありません。しかし、オーケストラであれば2階真裏から見下ろすようなとんでもない席もあるわけで、いつものアングルから外れた邦楽もそれなりに楽しんでいただけ…ましたか?

とまれ、大本番が終わりました。11月のNHKオーディションはとある本番がかち合って出られませんし、ひととき、コンペを離れて速醸の時間を作れそうです。次の舞台は…再来月だっけか。近づいてきましたら、ここでお知らせいたします。
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プロフィール

HN:
河宮拓郎(カワミヤタクオ)
性別:
非公開

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