ただいま、
世界尺八動画コンクールに参戦しています。
今夏、中国・深圳で開催されるはずだった世界尺八フェスティバルが中止となり、そこで行われるはずだった(生演奏による)世界尺八コンクールが、動画コンペティションにかたちを変えての開催となりにけり、と聞いています。
とまれ、面白きイベントであることに間違いはなく、しかも賞金はなかなかの額。5月頃に話を耳にするや、またしても5分版・鹿の遠音での参加を即決したのでありました。のみならず、今月28日の「河宮拓郎 尺八演奏会」で助演をいただく先生のおひとりが撮影日寸前に「合奏でも応募すればいいじゃない」とカルーいノリで助太刀を買って出てくださり、一丁一管の黒髪で、アンサンブル部門にも乱入することとなったのでした。
収録は7月某日。尺八演奏会の会場である河村能舞台をお借りして(いいリハ代わりになりました)、当方にまともな動画撮りのノウハウなど皆無であれば、撮影は映像制作のプロ・
西本真さんにお願いし、大汗をかきながらも収録は(例によって私のデキはともかく)つつがなく。
そう、我が師が京都に来てくださったのは、「かくかくしかじかで動画を撮ることにしま」「行きます」の展開にて、この日の収録に臨場、監督役を引き受けていただいたという顛末。納品されたデータを右から左、で応募した動画は、〆切を過ぎた本日から他の参加者の全作品とともに公開となりました。
応募作品一覧 / 鹿の遠音 / 黒髪
データの軽重によるのか、途切れまくって聴きづらい動画が私のを含め多数ありますが、いったんミュートにして最後まで再生してしまえば、次からはスムーズになるよう。それにしても、曲や演奏形態はもちろん、服装・演出・撮影場所・撮影機材・録音レベル・音の響き、みんなバラッバラ。これに順位をつけるなんて本当にできるのかしら、と思わせてくれるということは、熊本のコンクール同様の、これは異種格闘技バトルロイヤルに等しいなと。つまり、実に面白い。
結果発表と授賞式(←どうやって?)は8月22日。我が演奏会の6日前であります。舞台にてなんらか佳きご報告ができたれば重畳幸甚祝着至極でありますが、さてさて。
LX100 こういう写真では1200万画素の限界が露呈する。
演奏はデータに変換されることで、場所も時間も都合も支障もやすやすと乗り越えて聴き手の耳や目に届けられる。音楽は生を聴いてナンボだが、生がダメならそりゃデータでってことになる。円筒型レコードから150年でエラいところまで来てしまったもんだ。
