昨日の八竹会にて、三絃・金川貴博さん、箏・岩崎千恵子さんと八重衣を合わせていただいた。暗譜に虫喰い穴はあかなかったが、ウーン、中ヂラシを何カ所か甘噛みさせてしまったのが悔しい。曲を通しては、どうにか拍をもつれさせず糸と歌に添うことはできたか。
先生竹で八重衣を舞台にかけるのは初めてで、もちろん手にしてまだ1年半なのだから大概の曲がそうなのだが、「八重衣の中ヂラシ」という地歌の尺八演奏における難所の一つを吹くとき、メリ音の連続において “巨大な” 手孔の高速開閉に少々(いや、これは強がり。まあまあ、だな)手こずることになる。それが、本番の緊張下においてはさらにしんどいことに…と思い知ることができたという点で、大いに学びのある舞台であった。
先代や先々代の竹のほうが、この中ヂラシに限ってはだいぶと吹きやすい。では持ち替えてみるか、というのがこれまでの私だったが、今後、身体や器官がしぼんで先生竹を吹けなくなる日が来るまで、もう持ち替えはないだろう。師匠に昨年いただいたお叱りも作用してはいるが、先生竹とあともう少しで阿吽、の間柄まで意思疎通が進んだ今となっては、持ち替えてしまえばできなくなる/しづらくなる表現と、出なくなる/出しにくくなる音とに我慢がならない。この竹でなければできないことに、私が惚れ込んでしまっている。
この先、8月は舞台なし。しかし9月以降は、処理能力の低い私にとっては怒濤と云っていいほどの勢いで出番が立て込んでくる。以心伝心まであと一歩、盛夏を好む先生竹の上機嫌につけ込んで、一気に距離を詰めてしまわねば。
K-5Ⅱs この店では75ルピーぽっちでめちゃめちゃ旨いミールスが食べられる。
結局ふた月近く悩まされたギックリ腰からの右脚付け根痛は、まだ少し痛みが残っている状態で一昨日、若干ムリヤリ気味に卓球を再開してみたところ、フォアに飛びついたら片道切符の体たらくではあったし、2時間ほどでその付け根に張った痛みが出てしまったが、2日経ってみれば少なくとも痛みは霧消し、あとはたまにカクッと力が抜けそうになる気色の悪い麻痺感をリハビリで治していこうかい、という塩梅。
日本での開催にはもともと反対だし、この状況下で泥縄かつ拝金かつ人命軽視、弥縫だらけの策をもって「安心安全」の空念仏とは、これが進退窮まったおらが国の姿かと。が、なし崩しに始まってしまえばやることはオールジャンルの世界大会。見て面白くないわけはない。30代にして筋肉以外のすべての肉をそぎ落としてきたようにスリムな水谷と、重量挙げの選手と見紛うほど全身、特に脚をパッツパツに漲らせた伊藤。肉体の説得力。中国に伍することは叶うか。
観客がいなくても白けることなどない(関係者という名の特権的観戦者が邪魔だが)。そもそもが、開催国の有利なんて少ないほどにフェアじゃないのか? 五輪史上最も公平な大会だったとかなんとか、終わったあとにアノへんのロートル連が負け惜しみの変な自慢をしそうでイヤだが。