ダメだ。竹に春が来てしまった。いやダメではないのだが、数年ぶりにキンと寒い冬を嬉しがっていたのに、もう終わりかァ、と名残惜しい。
陽光に力が満ち、空気に生命の匂いが戻ってきた。カラカラの冷気のなかでどう吹くかを身体は無意識に探っていたはずだが、これからは、湿り気を帯びていく空気がひとりでに管を鳴らしてくれる。どう鳴らすかではなくどう吹くかに(安心して)重心をかけられる季節がそろそろ始まる、ということだ。他方、音を鍛えるという点で冬以外の季節はオノレを甘やかしがちになる。要慎。そうした強制的な変化が訪れてしまうことへの期待と不安を三文字にまとめると、ダメだ、ということになる、私の場合。アカン、でもいいのだが。
竹春、竹の春、というと旧暦8月を指すらしい。仲秋が竹の若葉の季節ということか。よしなしよしなし。
K-1 II
卓球、やっぱやらないと体力が如実に落ちる。吹く力にも障る。なんとかせにゃ…。