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いずこじ

陰陽、笹の葉、風の色。琴古流尺八、道中甲有り呂有り。

もどき・もどく・もどかしい

「あっ、これか?」という例の天啓めいたエウレカが今日またひとつ降ってきたが、面と向かってでもなければ他人に説明のしようもない感覚であるし、この感覚が果たしてひとさまやよその竹にも適用できる一般的なセオリーに繋がっているのかどうかも分からず、これまた例によって、分かっている人がもし居るならば、こんなことは「何を今さら」のアタリマエ。ではあるが、忘れてしまっても困るので、見れば自分だけが思い出せるイラストにしてここに置いておこう。これで遠音がラクに吹けるようになればいいのだが。



正誤不明にせよ少なくとも「あっ、これか?」とは思える程度の感覚に辿り着くまでに、「これ」に係る心得を教わってから2年はかかっている。1シーズンに1~2回しか稽古を受けられない、しかも生来大いに勘が鈍くブキッチョきわまる私なれば、世界一の師匠に毎回計5~6時間は見ていただいてこれだ。ヨノナカの通信講座の類すべてが無意味だとは思わないが、こと楽器に関しては独習で一定の到達点を目指すなど徒労でしかない。ジャンルを問わずレッスン動画が大流行りの昨今、かえって遠回りをせぬよう相身互い、ご用心。先達に見てもらえぬ技は上達しない。

そう、門前の小僧が読む習わぬ経はもれなく経もどき。分かっていながら私は、卓球の動画(ただし試合の)をやたらと見ることでオノレがわずかなりとも自動的に強くなることを期待していたりもするのだけど、だから弱いままだ。


LX100

昨年のちょうど今頃に取材で訪ねた播磨の酒蔵が、昨日、火事で焼けてしまった。折しも仕込みの真っ只中、寒さつのるほどに、若さあふれる蔵の活気はいや増しにも増すばかりであったろうに、悲しく、気の毒でならない。お見舞いは機会を改めるとしても、まずは呑めるだけ買い、店で見るたびに頼まねば、「播州一献」。

後日追記)私はフェイスブックやらをやっていないので知ることができないのだが、周りの人から聞くに、仕込みに必要な設備やタンクはかろうじて難を逃れたそうで、造りは続行と。まずは、まずは不幸中の。来年の新酒は、きっと私を含め例年より多くの人が呑むはずだ。
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河宮拓郎(カワミヤタクオ)
性別:
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