お役所の布令はまだだが梅雨は去ったと、今日の下合わせで八重衣を吹いていたときに知った。戸外の驟雨に空気は湿っていても、竹がおのずから乾いていく。音が好ましく軽くなり、倍音の帯がやや密に収斂していく。先生竹と二度目の夏の入り。どうも今年の夏の音は去年のそれと違いそうな気配だが、音の芯が飽和して倍音を塗りつぶしてしまうような「我が夏あるある」に落ちていきませんよう。
梅雨は去のうとしているのに、私にとってはほぼ湿気病・低気圧病であるところのギックリ腰、その引き潮と入れ替わりの右腿痛は、よくなったかと思えばぶり返し、今やしびれの魔の手がすねくらいまで延びてきた。卓球? 当分ムリムリ。いやもう、どこを叩いてもオッサン!と音がする体たらく。冷や水を好んで浴びてきたが、もうノーメンテでは身体がついてこないのだなあ。
さて、嬉しがってばかりではいけないが、嬉しくないわけはない、という知らせが昨日届いた。秋の大きなイベントがひとつ追加され、何事にも準備に時間のかかるうえに、今やイデデデと呻かなければ立ち上がることもできない私は、生きて年の瀬に辿りつけるのだろうか。
LX100
というわけで、来週23日(金)の「
八竹会」へ、ぜひお運びください。夏きにけらし白妙やトパーズ色の八重衣、着ぶくれで暑苦しくならぬようお届けします。19日(月)の
放送もぜひ。