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いずこじ

陰陽、笹の葉、風の色。琴古流尺八、道中甲有り呂有り。

ことども

生まれて初めてダルカレーを作った。豆のほかの具はトマト、ジャガイモ、タケノコ、大根、エリンギ、ナス、みじん切りショウガ。ライスは玄米。付け合わせにスナップエンドウ。というわけで、おそらく生まれて初めて作ったベジの一食完結メニューでもある。あ、スナップエンドウの炒めにバターを使ってしまったからラクトベジ、ということになるか。

当たり前だが、あっさりしていて腹キンキンまで食べても胃もたれしない。チェンナイで食べたすべての料理はこれより旨かったが、それでも、このカレーの旨さだってまあまあだ。フレッシュのカレーリーフと、これはあえて使わなかったのだが、ココナツミルクを加えていればもう少しマシな味になったろう。

インドはおそらく、おいしくサステイナブルなベジタリアン・メニューを世界一豊富に持つ国だ。SDGsを云々するなら、焼肉なんか食べてないでここをつっつかないでどうするか。私は、まだ焼肉を食べる。だから、少なくとも食にまつわるSDGsには当分タッチしない。でも、全人類がベジタリアンになればSDGs的に少しはまともな世界が到来するかもしれないし、どのみち数十年単位での早晩、人口爆発と食糧危機から獣肉を常食とすることは不可能に近くなっていくだろう。もちろんそれでいい(というか、そうなるしかない)のだが、その頃には思想・哲学にも通ずるインドの料理世界を誰もが共有できていれば嬉しい。人間、快感のない行いは長続きしない。


K-1 II 米は師匠より拝領した旨い玄米。なんならバスマティ・ライスより身体に良さそう。

クルマを運転していると、前のクルマの窓からゴミやら吸い殻やら、イマドキ捨てる阿呆がいることにしばしば驚くのだが、ゴミ箱に捨てようがポイ捨てしようが、ゴミを出しているという点では畢竟同じであるということもわきまえていなければならない。行儀よくゴミ箱に捨てるのはよいことだが、ゴミを出さないほうががよりエラいのだ。文明と旨いもの、文明とゴミ。高度な文明ほど、生存にマストではないものが増えていく。難しい。春はなんだかモヤモヤするのだ。竹に全く関係なく、よしなしよしなし。
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河宮拓郎(カワミヤタクオ)
性別:
非公開

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