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いずこじ

陰陽、笹の葉、風の色。琴古流尺八、道中甲有り呂有り。

仕事人たち

はや数日前のことながら、「中嶋ひかる奨励演奏会」2日間・全4公演、つつがなく。刺身のツマかワサビくらいのお役目は果たせただろうか。中嶋さんをはじめ、津上弘道さん、川原信之くん、意欲と力と若さにあふれた演奏家の皆さんと、数日とはいえひとつところで濃い時間を過ごせたことは大いなる収穫だった。

そして、中嶋さんの人徳と旺盛な呑みニケーション活動が(呆れるほどに)偲ばれたのは、スタッフの陣容だ。谷根千での呑み友達のお歴々から、劇団「疎開サロン」を主宰する演出家・田丸一宏さんにカメラマンの笛木雄樹さん、同じくプロカメラマンの小久保松直さん、さらには舞台係で中嶋さんの芸大での後輩(いずれもプロの演奏家)お二人が馳せ参じてくれたばかりか、ビシッ!と音がするような仕事を為してくださり、会はより引き締まったものとなった。

そう、ひとさまに来てくださいとお願いするのが会なのだから、演奏は言うに及ばず運営その他においてもタルんだところなどいささかもあってはならんのだ。自戒。その意味で、チラシデザイン担当の阿地あずささんを中嶋さんに紹介できたことは、我が数少ない手柄であった。


LX100 この田丸さんの演出がより効果を発揮したのは、17時からの部であったとは思う。

コロナ対策のため換気を積極的に行っていた都合上、4公演すべてで竹にちょうどいい室温をキープすることはもちろん叶わず、まあ鳴ったり鳴らなかったり。自己評価としてはギリギリ許容範囲内に収まったかというところだが、「そういう話じゃなくて」という指導鞭撻の嵐は、来臨くださった師匠からすでにビシバシと。もう3日後に迫っている「音和会」(読んだときに凄味のある音だなあ)の西行桜と雲井獅子に、幾ばくかなりとも生かさねば罰が当たる。

帰洛して2日、天に放り投げていった仕事が隕石よろしく降ってきて七転八倒の最中。それにしても改めて、関東往復を全く不安なく(しかもいいスピードで何度でも)こなしてくれる「壊れないクルマ」とは、なんとありがたい道具であるか。もう味もそっけも要らない。国産車バンザイ。
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河宮拓郎(カワミヤタクオ)
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