師匠が主宰する不定期営業の邦楽ショップで、敬愛する製管師・田中忠輔さん製作の箏と琵琶が展示販売されている。尺八以外の楽器も作っておられたとはと驚いて見にいくと、太鼓橋のように大きく反った形状の箏は40kg、コントラバス級の巨大な琵琶はなんと300kgもあり、常人にはとても弾きこなせない凄まじい楽器であることが知れる。琵琶にはさすがに手をつけられず、重たい箏をなんとか長机の上にのべて弾けもしないのに音を出してみる。こういうものを作るからあの人はたまらない、と思っているうちに目が覚めた。そんな新年。箏と琵琶がいくらだったのか見忘れてしまったが、田中さんのこと、きっとアレらを弾ける人からすれば赤札価格であったに違いない。
K-5Ⅱs
田中忠輔さんの竹については、いずれたっぷりと書くつもり。