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いずこじ

陰陽、笹の葉、風の色。琴古流尺八、道中甲有り呂有り。

ことども

前回の告知が遅すぎて、もう更新されてしまった。河宮拓郎の「ひとり居酒屋放浪記」、最新記事がアップされております。独酌を好む諸姉諸兄は是非ご覧ください。鶏を焼くあの匂いは、どうしてこう酒を呼ぶのか。その点においてなら、牛も豚もまるで敵ではない。


LX100 諸事情から本編では紹介できないが、こちらのお店は串ものだけでなく、刺身でも鶏の透き通った甘みを懇々と教え諭してくれる。肉の生食についてわきまえるべきことをおわきまえのうえ(早口言葉のようだ)、どうぞ。酒はもちろん品書きに載りきらないので、好みを伝えて任せるが吉。

動画がらみで新年早々やたらと記事を増やし、しかしここからしばらくは表に出る機会もないのでトピック的には小休止。でも、2月にはクローズドの舞台で、これまで一切さわってこなかった翁を吹かねばならず、その難しさに呻吟中。峰崎勾当、さすがの歯ごたえ。

その前には、南山城のローティーンズに「あのオッサンがしかめっ面で吹いていた尺八って楽器は、もしかしたらちょっと面白いのかもしれない」くらいは思ってもらう、というイベントが待っている。その後のバタフライエフェクトを思えば、ゆめゆめしくじることは許されない大仕事だ。風を吹かせたとしても、儲かる桶屋に私がなることはありえないが。

動画の再生回数が日々のあくびの数と同じくらいのペースで伸びていく。嬉しいことではあるのだが、圧縮されまくったあげく、たかだかスピーカーで再生可能な程度のペラい音を「これがコイツの尺八の音か」と思われるのが大いに悔しくもある(糸方のみなさまもご同様に思っていよう)。違(ちゃ)う違う違う、これは違うんです。生で、きっといつか生で聴いてください。

いや、それも違うな。動画も、また現場で響いていた音も、全ては過去のもの。常に師匠曰くの成長点に在り続けようとするならば、ひとたび管から離れた音に頓着拘泥するなど。

カナリアさん 昨日の声で啼かないで

20年ほど前に聞いた阿部先生の句。そうよ、この意気でなければ。精進。
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プロフィール

HN:
河宮拓郎(カワミヤタクオ)
性別:
非公開

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